論語」カテゴリーアーカイブ

孔子の論語 郷党第十の七 斉すれば必ず明衣あり

孔子の論語の翻訳247回目、郷党第十の七でござる。

漢文
齊必有明衣布也、斎必變食、居必遷坐。

書き下し文
斉(ものいみ)すれば必ず明衣(めいい)あり、布なり。斉すれば必ず食を変じ、居(きょ)は必ず坐(ざ)を遷(うつ)す。

英訳文
When a gentleman performs his ablutions, he should wear clean hemp clothes, and should change his diet and dwelling.

現代語訳
斎戒沐浴を行う時には麻で作られた清潔な衣服を着て、食事と住居も普段のものとは変えねばならない。

Translated by へいはちろう

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孔子の論語 郷党第十の六 君子は紺緅を以て飾らず

孔子の論語の翻訳246回目、郷党第十の六でござる。

漢文
君子不以紺緅飾、紅紫不以爲褻服、當暑袗絺綌、必表而出、緇衣羔裘、素衣麑裘、黄衣狐裘、褻裘長、短右袂、必有寢衣、長一身有半、狐貉の厚以居、去喪無所不佩、非帷裳必殺之、羔裘玄冠不以弔、吉月必朝服而朝。

書き下し文
君子(くんし)は紺緅(かんしゅう)を以(もっ)て飾らず。紅紫(こうし)は以て褻服(せつふく)と為さず。暑(しょ)に当たりては袗(ひとえ)の絺綌(ちげき)もてす、必ず表(ひょう)して出(い)ず。緇衣(しい)には羔裘 (こうきゅう)、素衣(そい)には麑裘(げいきゅう)。黄衣(こうい)には狐裘(こきゅう)。褻裘(せっきゅう)は長く、右の袂(たもと)を短くす。必ず寝衣(しんい)あり、長(た)けは一身有半(いっしんゆうはん)。狐狢(こかく)の厚き以て居る。喪(も)を去(のぞ)いては佩(お)びざる所なし。帷裳(いしょう)に非(あら)ざれば必ずこれを殺(さい)す。羔裘玄冠(こうきゅうげんかん)しては以て弔(ちょう)せず。吉月(きちげつ)には必ず朝服 (ちょうふく)して朝(ちょう)す。

英訳文
A gentleman should not trim his clothes in reddish-brown, should not wear red or purple clothes usually. He can wear simple clothes in hot days, but he should wear a thin coat when he goes out. Black lamb fur for black clothes, white fawn fur for white clothes and yellow fox fur for yellow clothes, he should care for colors. Everyday clothes should be long, its right sleeve should be shorter than left. He must wear nightclothes at night, its length should be 1.5 times his height. He should spread a thick fur of fox or raccoon dog when he sit down. He should wear accessories except mourning. He should not wear formal gathered skirt usually. He must not attend a funeral with a black hat and black clothes. He must visit the palace with court dress on the 1st every month.

現代語訳
人格者たるもの、赤茶色の生地でもって衣服を縁取ってはならない。赤や紫色の衣服を普段着として用いてはならない。夏場の暑い日には単衣の薄い衣服を着てもよいが、外出時には肌が透けないように上着を着るべきである。黒い服には子羊の黒い毛皮をあわせ、白い衣服には子鹿の白い毛皮をあわせ、黄色い衣服には黄色い狐の毛皮をあわせるなど配色にも配慮をすべきである。普段着は長めにしつらえ、動きやすい様に右の袂を短くする。夜には寝巻きを必ず着る、長さは身長の1.5倍ほどが良いだろう。床には狐や狸の厚い毛皮を敷く。喪中を除いては装飾品を必ず身に付ける。朝服以外の袴にはひだをつけて飾らない。黒い衣服と黒い冠で弔問に訪れない。引退後も毎月1日には朝服を着て参内すべきである。

Translated by へいはちろう

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孔子の論語 郷党第十の五 圭を執れば、鞠躬如たり

孔子の論語の翻訳245回目、郷党第十の五でござる。

漢文
執圭鞠躬如也、如不勝、上如揖、下如授、勃如戰色、足蹜蹜如有循也、享禮有容色、私覿愉愉如也。

書き下し文
圭(けい)を執(と)れば、鞠躬如(きくきゅうじょ)たり。勝(た)えざるが如(ごと)し。上(あ)ぐることは揖(ゆう)するが如く、下(くだ)すことは授(さず)くるが如く、勃如(ぼつ じょ)として戦(おののく)色あり。足は蹜蹜如(じょ)として循(したが)うこと有り。享礼(きょうれい)には容色(ようしょく)あり。私覿(してき)には愉愉如(ゆゆじょ)たり。

英訳文
Confucius held a mace of his lord respectfully like he was not qualified to held it, when he visited other countries as an envoy. He did not lift it up higher than his hands when he bowed. And he did not get down it lower than his hands when he gave something to others. His expression was strained and frightened. He walked with short step regularly. His expression got mild when he offered presents from his lord. His expression got pleasant when he greeted his private acquaintances.

現代語訳
主命を受けて外交使節として他国へ赴いた時には、孔子は主君より授かった圭(けい:外交使節の証である笏)を恭しく捧げ持つようにした。その笏を両手を揃えておじぎする時の手の位置より上には上げず、誰かに物を渡す時の手の位置より下には下げなかった。顔色は緊張で張り詰めて畏怖の色さえあった。足取りはそろそろと細かく規則正しく歩いた。主君からの贈り物を捧げる時には和やかな表情になられた。個人的な知り合いである他国の大臣たちと挨拶を交わす時には愉しげな表情をされた。

Translated by へいはちろう

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孔子の論語 郷党第十の四 公門に入るに、鞠躬如たり

孔子の論語の翻訳244回目、郷党第十の四でござる。

漢文
入公門、鞠躬如也、如不容、立不中門、行不履閾、過位色勃如也、足躩如也、其言似不足者、攝齊升堂鞠躬如也、屏氣似不息者、出降一等、逞顔色怡怡如也、沒階趨進翼如也、復其位踧踖如也。

書き下し文
公門(こうもん)に入(い)るに、鞠躬如(きくきゅうじょ)たり。容(い)れられざるが如(ごと)くす。立つに門に中(ちゅう)せず。行くに閾(しきい)を履(ふ)まず。位(くらい)を過ぐれば、色(いろ)勃如(ぼつじょ)たり、足(あし)躩如(かくじょ)たり。其の言うこと、足らざる者に似たり。斉(もすそ)を摂(かか)げて堂に升(のぼ)るに、鞠躬如(きくきゅうじょ)たり。気を屏(おさ)めて 息をせざる者に似たり。出でて一等(いっとう)を降(くだ)れば、顔色(がんしょく)を逞(はな)って怡怡如(いいじょ)たり。階(かい)を沒(つく)せば、趨(はし)り進むこと翼如(かくじょ)たり。其の位に復(かえ)れば踧踖如(しゅくせきじょ)たり。

英訳文
Confucius was bending himself when he passed through the gate of the palace, like he could not pass the gate. He stood aside at the gate. He never stepped on the threshold. He walked at brisk pace with a strained face when he passed through below the seat of his lord. He spoke little at his seat, like he could not speak. He was bending himself when he ascended near his lord. He lowered his breath in front of his lord, like he could not breathe. His expression got mild every step when he descended steps. His brisk step was graceful like a bird spreading its wings when he returned to his seat. He behaved respectfully at his seat.

現代語訳
孔子が宮廷の御門を通る時には、身をかがめて遠慮がちに通り過ぎた。門の中央を通るような事はせず、敷居を踏む事も無かった。主君の御席の下を通り過ぎる時には緊張した面持ちで小刻みに通り過ぎた。席に着いたらまるで口が利けなくなった様に無言でおられた。主君のお側へ上る時には身をかがめ、朝服の裾を掴んで引きずらないようにした。主君の御前では息をひそめてかしこまった。御用が終わって階段を下る時には、一段ごとに表情が和やかになった。階段を下りて席へ戻るまでは翼を拡げた鳥の様に優雅に歩かれた。席に戻った後は、恭しい態度を保っておられた。

Translated by へいはちろう

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孔子の論語 郷党第十の三 君召して擯たらしむれば、色勃如たり、足躩如たり

孔子の論語の翻訳243回目、郷党第十の三でござる。

漢文
君召使擯、色勃如也、足躩如也、揖所與立、左右其手、衣前後襜如也、趨進翼如也、賓退、必復命曰、賓不顧矣。

書き下し文
君(きみ)召(め)して擯(ひん)たらしむれば、色(いろ)勃如(ぼつじょ)たり。足(あし)躩如(かくじょ)たり。与(とも)に立つ所を揖(ゆう)すれば、其の手を左右にす。衣(ころも)の前後(ぜんご)襜如(せんじょ)たり。趨(はし)り進むには翼如(よくじょ)たり。賓(ひん)退けば必らず復命(ふくめい)して曰わく、賓顧(かえり)みずと。

英訳文
Confucius walked at brisk pace with a strained face when he attend to guests by his lord’s order. He stretched his arms to the right and left when he bowed to other ministers, and his robe moved elegantly. His brisk step was graceful like a bird spreading its wings. After guests left the palace, he reported to his lord without fail that guests had never looked back because they were satisfied.

現代語訳
孔子が君主の命令で賓客をもてなす時には、緊張した面持ちでそろそろと小刻みに歩かれた。一緒に接待役を務めている他の大臣におじぎをする時には、両手を右や左に頭と共に相手へ向けられてお辞儀されて礼服が体と共に優雅に動いた。小走りに歩まれる様は翼を拡げた鳥の様に優雅であった。賓客が退出される時に見送りで付き添った後は、君主の所まで必ず戻って来て、「(もてなしに満足していたので)お客様達は一度も振り返る事無く帰られました。」と報告された。

Translated by へいはちろう

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