カテゴリー別アーカイブ: 論語

孔子の論語 衛霊公第十五の二十八 衆これを悪むも必ず察し、衆これを好むも必ず察す

孔子の論語の翻訳417回目、衛霊公第十五の二十八でござる。

漢文
子曰、衆惡之必察焉、衆好之必察焉。

書き下し文
子曰わく、衆(しゅう)これを悪(にく)むも必ず察し、衆これを好むも必ず察す。

英訳文
Confucius said, “You should confirm facts even if many people dislike it, even if many people like it.”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「大勢が嫌うからといって、自分で確認せずに鵜呑みにすべきではない。大勢が好むからといって、自分で確認せずに鵜呑みにすべきではない。」

Translated by へいはちろう

これを「テレビや新聞・雑誌」などにおきかえると現代でも通用するでござるな。

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孔子の論語 衛霊公第十五の二十七 小、忍ばざれば、則ち大謀を乱る

孔子の論語の翻訳416回目、衛霊公第十五の二十七でござる。

漢文
子曰、巧言亂徳、小不忍、則亂大謀。

書き下し文
子曰わく、巧言(こうげん)は徳を乱る。小(しょう)、忍(しの)ばざれば、則(すなわ)ち大謀(たいぼう)を乱る。

書き下し文
Confucius said, “Cunning words disturb virtue. You will fail to accomplish a great plan if you cannot endure small matters.”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「巧みすぎる言葉は徳を損ねる。些細な事が我慢できなければ、大きな事を成し遂げる事はできない。」

Translated by へいはちろう

逆説的にいうと、大きな目標を持たないと小さな事に拘るようになってしまう、と思う次第。

日頃小さな事でくよくよしていて良くないな、と思う御仁は思い切って大きな目標を立てて見ると良いかも知れぬござるな。

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孔子の論語 衛霊公第十五の二十六 馬ある者は人に借してこれに乗らしむるに及べり

孔子の論語の翻訳415回目、衛霊公第十五の二十六でござる。

漢文
子曰、吾猶及史之闕文也、有馬者借人乘之、今則亡矣夫。

書き下し文
子曰わく、吾(われ)は猶(な)お史の文を闕(か)き、馬ある者は人に借(か)してこれに乗らしむるに及(およ)べり。今は則(すなわ)ち亡(な)きかな。

英訳文
Confucius said, “Could I refer to a lost tradition? Ancient people lent their horse to others willingly. Nobody does it nowadays.”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「史料には残っていないが、昔は自分の馬を他人に貸してやるような信頼関係と思いやりがあった。今では誰もそんな事はしない。」

Translated by へいはちろう

今回の文の前半部には「昔の歴史の記録官は不確かな事は記録せずに空白にした。(慎重であった)」という解釈もあるのでござるが、地の文を素直に読みといてみたでござる。

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孔子の論語 衛霊公第十五の二十五 吾の人に於けるや、誰をか毀り誰をか誉めん

孔子の論語の翻訳414回目、衛霊公第十五の二十五でござる。

漢文
子曰、吾之於人也、誰毀誰譽、如有所譽者、其有所試矣、斯民也、三代之所以直道而行也。

書き下し文
子曰わく、吾(われ)の人に於(お)けるや、誰をか毀(そし)り誰をか誉めん。如(も)し誉むる所の者あらば、其れ試(こころ)みる所あらん。斯(こ)の民や、三代の直道(ちょくどう)にして行う所以(ゆえん)なり。

英訳文
Confucius said, “I never praise or blame others without reasons. I always have a reason when I praise someone. Everyone is a descendant of Xia, Yin or Zhou and they have succeeded to their ancestors’ nature.

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「私は無闇に人を褒めたり非難したりしない。人を褒める時には必ず理由がある。全ての人々は夏・殷・周の三代のいずれかの子孫でその性質を受け継いでいるのだから。(無闇に褒めたり非難してはいけない)」

Translated by へいはちろう

理由なく人を非難しないのは当然だとしても、理由なく人を褒めないというのは言葉を大切にする孔子ならではでござるな。

人の良いところを見つけて褒めるならまだしも、意味もなく他人をやたらと褒めても「おべっか使い」として信頼を失うだけでござる。

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孔子の論語 衛霊公第十五の二十四 己の欲せざる所は人に施すこと勿かれ

孔子の論語の翻訳413回目、衛霊公第十五の二十四でござる。

漢文
子貢問曰、有一言而可以終身行之者乎、子曰、其恕乎、己所不欲、勿施於人也。

書き下し文
子貢(しこう)問うて曰わく、一言にして以て終身(しゅうしん)これを行うべき者ありや。子曰わく、其れ恕(じょ)か。己の欲せざる所、人に施すことな勿(な)かれ。

英訳文
Zi Gong asked, “Is there any words that I have to obey my whole life?” Confucius replied, “It is thoughtfulness. Do to others as you would be done by.”

現代語訳
子貢(しこう)が尋ねました、
「一生守り続けるべき、そんな言葉がありますか?」
孔子は、
「思いやりだな。自分がされて嫌な事を他人にしてはいけない。」
と答えられました。

Translated by へいはちろう

子貢(しこう:姓は端木、名は賜、字は子貢。詳細は公冶長第五の九に。)

顔淵第十二の二でも、「己の欲せざる所は人に施すこと勿かれ」とおっしゃっているでござるな。

また公冶長第五の十二で子貢が自分から同じような事を言い出した時は、「お前には無理だ。」と一刀両断されておられるでござる。

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