孔子の論語 衛霊公第十五の二十四 己の欲せざる所は人に施すこと勿かれ

孔子の論語の翻訳413回目、衛霊公第十五の二十四でござる。

漢文
子貢問曰、有一言而可以終身行之者乎、子曰、其恕乎、己所不欲、勿施於人也。

書き下し文
子貢(しこう)問うて曰わく、一言にして以て終身(しゅうしん)これを行うべき者ありや。子曰わく、其れ恕(じょ)か。己の欲せざる所、人に施すことな勿(な)かれ。

英訳文
Zi Gong asked, “Is there any words that I have to obey my whole life?” Confucius replied, “It is thoughtfulness. Do to others as you would be done by.”

現代語訳
子貢(しこう)が尋ねました、
「一生守り続けるべき、そんな言葉がありますか?」
孔子は、
「思いやりだな。自分がされて嫌な事を他人にしてはいけない。」
と答えられました。

Translated by へいはちろう

子貢(しこう:姓は端木、名は賜、字は子貢。詳細は公冶長第五の九に。)

顔淵第十二の二でも、「己の欲せざる所は人に施すこと勿かれ」とおっしゃっているでござるな。

また公冶長第五の十二で子貢が自分から同じような事を言い出した時は、「お前には無理だ。」と一刀両断されておられるでござる。

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