孔子の論語 里仁第四の三 惟だ仁者のみ能く人を好み、能く人を悪む

 孔子の論語の翻訳69回目、里仁第四の三でござる。

漢文
子曰、惟仁者能好人、能惡人。

書き下し文
子曰わく、惟(た)だ仁者のみ能(よ)く人を好み、能く人を悪(にく)む。

英訳文
Confucius said, “Only the benevolent people can love or hate others truly (impartially).”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「仁愛の心を持つものだけが、本当に(公正に)人を愛し憎む事が出来る。」

Translated by へいはちろう

今回の文にも別の解釈があり、
「仁者だけが人の善悪を正しく見分ける事が出来る」
という解釈があるのでござる。

ただこの場合突き詰めると文の大意は殆ど同じなので、2通り翻訳するのは止めておいたでござる。

里仁第四の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの孔子の論語 里仁第四を英訳を見て下され。