孔子の論語の翻訳257回目、郷党第十の十七でござる。
漢文
君命召、不俟駕行矣。
書き下し文
君(きみ)、命(めい)じて召(め)せば、駕(が)を俟(ま)たずして行く。
英訳文
When the lord summoned Confucius, he left his house before a carriage was ready.
現代語訳
主君が孔子を呼び出した時には、馬車の準備が終わる前に家を出た。
Translated by へいはちろう
それだけ急いで主君のもとへ駆けつけたという事なのでござるが、いかにも儒学の形式主義があらわれた文でござるな。どうせ馬車においつかれるのだから先に出ても要する時間は同じでござる。ただ孔子に歩かせる事を恥として、御者を務める弟子が急いだ結果早く到着するという事はあったかも知れぬでござる。
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