あさましや、 西行の和歌の翻訳に挑戦

前回芭蕉翁の俳句の英訳にチャレンジしたのでござるが今回は芭蕉翁の敬愛して止まない西行法師の和歌の英訳にチャレンジして見るでござる。

我ながら無謀だと思うのでござるが、失敗を恐れては修練にならないでござるからな。

では保元の乱を嘆いて詠まれた歌、

あさましや
いかなるゆゑの
むくいにて
かゝることしも
ある世なるらむ

How deporable,
By what retribution does such a thing occur
in the whole country?

英訳 Translated by へいはちろう

・・・む・むずかしい、
全然嘆いてるように読めないでござる、retributionは「報い」と言う意味でござる。ちなみに「因果」を辞書で引くと「cause and effect

英訳を和訳すると
「なんて嘆かわしいんだ、いったいどんな報いで国中でこんな事態になるのだろう」
と言うことなのでござるが、本当は内乱が起きたことより崇徳上皇が流された事を嘆いているのだ、と言う解釈が普通でござる。崇徳上皇宛ての歌なので確かにその通りなのでござるが、拙者なりの解釈でござる。浅い知識なんで色々とご容赦願いたい。