孔子の論語 衛霊公第十五の二十二 君子は矜にして争わず、群して党せず

孔子の論語の翻訳411回目、衛霊公第十五の二十二でござる。

漢文
子曰、君子矜而不爭、羣而不黨。

書き下し文
子曰わく、君子は矜(きょう)にして争わず、群(ぐん)して党(とう)せず。

英訳文
Confucius said, “Strict as he is, a gentleman never quarrels. Although he has a wide circle of friends, he never forms a party.”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「人格者は厳格だが他人と言い争ったりしない、広く交際をするが徒党を組んだりしない。」

Translated by へいはちろう

子路第十三の二十三にも似たような文があるでござるな。

実際には孔子の死後の春秋戦国時代の中華大陸では多くの文化人が諸子百家を構成し、それぞれが入り乱れて哲学論争を繰り広げるのでござる。君子か否かは目的や結果が建設的であるかどうかでござるな。

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