孔子の論語 季子第十六の十四 邦君の妻、君これを称して夫人と曰う

孔子の論語の翻訳445回目、季子第十六の十四でござる。

漢文
邦君之妻、君称之曰夫人、夫人自称曰小童、邦人称之曰君夫人、称諸異邦曰寡小君、異邦人称之亦曰君夫人也。

書き下し文
邦君(ほうくん)の妻、君これを称して夫人(ふじん)と曰う。夫人自ら称して小童(しょうどう)と曰う。邦人これを称して君夫人(くんふじん)と曰う。異邦(いほう)に称して寡小君(かしょうくん)と曰う。異邦の人これを称して亦(また)君夫人と曰う。

英訳文
The lord of a country calls his wife ‘fu ren:my lady’. She calls herself ‘xiao tong:Your/His humble servant’. The people of the country call her ‘jun fu ren:the lord’s lady’. They call her ‘gua xiao jun:the lord’s modest lady’ to foreign people. Foreign people call her ‘jun fu ren:the lord’s lady’.

現代語訳
君主の妻を君主は夫人(ふじん)と呼ぶ。彼女は自分の事は小童(しょうどう)と呼ぶ。領民は彼女を君夫人(くんふじん)と呼ぶ。異国の人々に対しては寡小君(かしょうくん)と呼ぶ。異国の人々も君夫人と呼ぶ。

Translated by へいはちろう

なぜ論語に収録されているのか不思議な一節でござるが、とにかく英訳に難儀したでござる。

季子第十六の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 季子第十六を英訳を見て下され。