孔子の論語 雍也第六の六 用いること勿からんと欲すと雖ども、山川其れ舎てんや

孔子の論語の翻訳126回目、雍也第六の六でござる。

漢文
子謂仲弓曰、犂牛之子、騂且角、雖欲勿用、山川其舎諸。

書き下し文
子、仲弓(ちゅうきゅう)を謂(い)いて曰(わく)、犂牛(りぎゅう)の子、騂(あか)くして且(か)つ角(つの)あらば、用いること勿(な)からんと欲すと雖(いえど)も、山川(さんせん)其れ舎(す)てんや。

英訳文
Confucius talked about Zhong Gong, “If a crossbred bull have a red body and good horns, gods must bless it even if people never offer it as a sacrifice.”

現代語訳
孔子が仲弓(ちゅうきゅう)を評しておっしゃいました、
「例え雑種のまだら牛であろうとも赤い体と立派な角さえあれば、例え人々が生贄に捧げようとしなくとも山河の神々が見棄てておくはずがない。」

Translated by へいはちろう

仲弓(ちゅうきゅう:姓は冉、名は雍、字は仲弓。孔門十哲の一人。詳細は雍也第六の一に。)

身分の低い家の出でも学問を十分に修めて人格正しければ立派な人間と言える、という事でござるな。

雍也第六の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 雍也第六を英訳を見て下され。