孔子の論語 学而第一の十五 切磋琢磨

カテゴリー ちょんまげ翻訳 和英, 論語 1月 16日, 2008

孔子の論語の翻訳15回目、学而第一(第一巻)の十五でござる。

漢文
子貢曰、貧而無諂、富而無驕、何如、子曰、可也、未若貧時樂道、富而好禮者也、子貢曰、詩云、如切如磋、如琢如磨、其斯之謂與、子曰、賜也、始可與言詩已矣、告諸往而知來者也。

書き下し文
子貢曰わく、貧しくして諂(へつら)うこと無く、富みて驕(おご)ること無きは、何如(いかに)。子曰わく、可なり。未だ貧しくして道を楽しみ、富み て礼を好む者には若(し)かざるなり。子貢曰わく、詩に云う、切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如しとは、其れ斯れを謂うか。子曰わ く、賜(し)や、始めて与(とも)に詩を言うべきのみ。諸(こ)れに往(おう)を告げて来を知る者なり。

英訳文
Zi Gong asked Confucius, “The poor without flattery and the rich without arrogance, how are they?” Confucius replied, “They are good. But the poor who enjoy learning and the rich with courtesy are better.” Zi Gong asked Confucius again, “Shi Jing says, ‘like cutting bones and sharpening them, like crushing precious stones and polishing them’, this sentence says that?” Confucius replied, “Now I can discuss Shi Jing with you. You can understand whole story in the beginning.”

現代語訳
子貢が孔子に質問しました、
「媚びない貧しい人々と威張らない裕福な人々は(人格的に)どうでしょうか?」
孔子はこう答えられました、
「良いと言える。しかし学問を楽しむ貧しい人々や礼儀を身につけた裕福な人々にはかなわないだろう。」
子貢が孔子に再び質問しました、
「詩経が “切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如く(切磋琢磨)” と言っているのはこの事なのですか?」
孔子は答えられました、
「これからはお前と詩経について語り合う事ができそうだ、一を聞いて十を知る事が出来るのだから。」

Translated by へいはちろう

今回の文は立場はどうあれ継続して自らを研鑽する事が大事だ、 という事でござるかな。翻訳で一番悩んだのはもちろん「切磋琢磨」でござる。現在では「ライバルや友人と互いに競い高め合う」という意味での使われ方もされるのでござるが、結局詩経の言葉通りに訳したでござる。英語圏の方には読んでも意味わからんでござろうな。詩経=Shi Jing

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