孔子の論語 子路第十三の二十八 切切偲偲怡怡如たる、士と謂うべし

孔子の論語の翻訳341回目、子路第十三の二十八でござる。

漢文
子路問曰、何如斯可謂之士矣、子曰、切切偲偲怡怡如也、可謂士矣、朋友切切偲偲、兄弟怡怡如也。

書き下し文
子路(しろ)問いて曰わく、何如(いか)なるをか斯(こ)れを士と謂(い)うべき。子曰わく、切切偲偲怡怡如(せつせつししいいじょ)たる、士と謂うべし。朋友(ほうゆう)には切切偲偲(せつせつしし)、兄弟には怡怡如(いいじょ)たり。

英訳文
Zi Lu asked, “What sort of person is called a good officer?” Confucius replied, “If he is encouraging and genial, he can be called a good officer. He encourages his friend and behaves genially toward his brothers.”

現代語訳
子路(しろ)が尋ねました。
「どの様な人物を士人と呼ぶべきでしょうか?」
孔子は、
「他者を励まし和やかに接する事ができれば、士人と呼べるだろう。友人を励まし、兄弟に和やかに接するのだ。」
と答えられました。

Translated by へいはちろう

子路(しろ:季路とも言う。姓は仲、名は由、字は子路。詳細は公冶長第五の七に。)

今回の言葉は子路の長所を伸ばす為におっしゃったのでござろう。情に篤く行動力のある子路は士人としての資格が十分でござるな。

子路第十三の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 子路第十三を英訳を見て下され。