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日本晴れ – 簡単に英語に出来ない日本語

今日はいつもと趣向を変えて、簡単に英語で表現できない日本語を扱ってみようと思うでござる。

日本晴れ

辞書で調べてみると以下のように書いてあるでござる。
(1)少しの雲もなく晴れ上がっていること。 「―の上天気」
(2)疑いや不安などがなく、気持ちがすっきりしていること。 「心はすっきり―」

そして英語辞書で調べてみると天気の表現は以下のように訳されているでござる。
ideal [glorious] weather

しかし文章の中で「日本晴れ」を英訳するのに ideal weather で本当に良いのでござろうか?日本晴れという言葉が持つ爽快感というか、「天気がとても良いのでなんだか心も晴れ晴れとしてくる」という一種のワクワク感が伝わらないとダメな様な気がするのでござる。 glorious weather だと今度は少し大げさな感じがしてしまうでござるな。間違いではないけど glory と日本晴れの持つイメージがしっくりこない気がするのでござる。

そもそも「日本晴れ」という言葉が持つイメージって結構人それぞれ違う様な気がするのは拙者だけでござろうか?語源を調べると諸説あるようでござるが、基本はとても素晴らしいものに対して最上の褒め言葉として「日本―」という呼び方をしたのが始まりだそうでござる。

ちなみに「ちょんまげ英語塾」のまげたんでは以下の様な文章を掲載しているでござる。

It’s a glorious day in Edo city as usual.
今日もお江戸は日本晴れだ。

他に訳しようが無かったからでござるが、なんとも複雑な気持ちでござる。あんまり完璧を求めてもダメなのでござるが。

It’s rotting! 腐りかけてる!

意外に思われる御仁も居られるかも知れないでござるが、拙者は料理が得意でござる。ちょんまげ英語塾の方でも料理や食材に関する情報が多いのは拙者の好みを反映しているのでござるよ。

買い物も自分でするわけでござるが、その日に食べる分をその日に買って使い切るのはちょっと難しい。それに空きっ腹で買い物へ行くと必ず余計な物まで買ってしまうので、ちょっと危険。なのでとりあえず汎用性の高い食材を値段が安い時に買っておいて、あとで冷蔵庫の中身を見ながら献立を考えて料理をするのでござる。

でもこういう料理の仕方だとどうしても使い切れない野菜が腐敗という形で 「早く食べてくれ」と自己主張をするので、数週間に一度は野菜炒めを山盛り食べるはめになるのでござるな。特にもやしは安くて美味しいのに腐るのが早くて困り者でござる。そこで今回のフレーズ、

It’s rotting!
腐りかけてる!

rot=腐る という意味なので現在進行形にする事で「腐敗が進行中である」という意味になるわけでござるな。もやしは bean sprouts なので複数形にして They are rotting! の方が良いかも知れないでござる。

「腐る」は他にも go bad とか言ったりするのでござるが、こちらは日本語の食べ物が悪くなるという表現とほぼ同じでござるな。あとは decay とか go off とかとも言うでござる。微生物による食物分解なんて難しい言い方をする場合には decompose でござるよ。

すでに次に翻訳する書物が決まっているのでやらないでござるが、そのうちネタに困ったらその日の献立を英語で紹介する記事を書くのも良いでござるな。

out of the picture 蚊帳の外

今日もたまたま見つけたいつか使ってみたい英語表現を紹介するでござる。

out of the picture
(蚊帳の外)

辞書で調べると「目立たないで、関連がなく、重要でなく、十分知らされないで」などとも紹介されているのでござるが、単語の意味をよくよく考えると蚊帳の外の「蚊帳」が「picture=絵・写真」に置き換わっただけだと気づいていただけるでござろうか?解りやすくいえば「仲間はずれ」って感じでござるな。

他には

out of the loop

という言い方もあるのでござるが、「loop=輪」という意味なのでほぼ同じ表現でござる。こちらの方が蚊帳の外の英訳としては意味が近いかも知れないでござるな。

さらに発展させると out の反対は in ってことで in the loop になると人の輪に加わっているイメージでござる。

Keep me in the loop.
(僕も仲間に入れてよ。)

ビジネスシーンなどで使う場合には、「私にも情報を逐一教えて下さい。」という様に使われるでござる。情報を共有する人の輪に加えてもらいたい…in the loop という言葉のもつニュアンスが良く効いてる英語表現でござる。

単語の持つニュアンスを掴むと、熟語や派生語のニュアンスまでも掴めるようになるという事が解っていただけたでござろうか?

Beggars can’t be choosers 背に腹はかえられない

1年半にもわたる論語の翻訳が終わって、その後の本サイトである「ちょんまげ英語塾」のリニューアルもして、正直燃え尽きた感じで一ヶ月以上もこのブログを更新していなかったのでござるが、ちょっとづつ更新を再開しようと思う所存。なにげに論語につづく別の書物の翻訳のための資料を読み漁っている最中なのでござるが、今回はじっくりと時間をかけて翻訳するつもりなので、しばらく肩肘をはらずに英語を扱ってみようと思う次第。

さてそれでは本題を、

Beggars can’t be choosers.

beggar は言葉は悪いのでござるが乞食という意味で、「乞食は選り好みできない」という英語のことわざなのでござる。そして日本のことわざでしっくりくる同じ様なことわざといえば、「背に腹はかえられない」でござるな。

差し迫った状況において、あれこれと不満を述べる事はできない。ある種の諦観を表現するのに使われることわざでござる。

たまたまネットで見かけた表現なのでござるが、なんとなく気にいってしまったので紹介させていただいたのでござる。

You don’t like it? I don’t have another topic. Beggars can’t be choosers.
(面白くないって?他にネタがないんだから、背に腹はかえられないよ)

本サイトのことわざを英語で言うとというページにたくさんの英語のことわざを収録しているので、興味のある方はそちらも見てくだされ。

はい、どうぞ

「~を取ってくれない?」とか「~はどこにあるの?」とか言われて「はい、どうぞ」と渡す時のフレーズでござる。

Here you are.
(はいどうぞ)

他の意味としては誰かを探していて見つけたときに「ここにいたんですか」と言う時にも使えるでござる。

似たような表現に

Here I am!
(ただいま)

と言うのがあるでござる。