孔子の論語 衛霊公第十五の十 其の大夫の賢者に事え、其の士の仁者を友とす

孔子の論語の翻訳399回目、衛霊公第十五の十でござる。

漢文
子貢問爲仁、子曰、工欲善其事、必先利其器、居是邦也、事其大夫之賢者、友其士之仁者也。

書き下し文
子貢(しこう)、仁を為さんことを問う。子曰わく、工(こう)、其の事を善くせんと欲すれば、必ず先ず其の器(き)を利(するど)くす。是の邦(くに)に居りては、其の大夫の賢者に事(つか)え、其の士の仁者を友とす。

英訳文
Zi Gong asked how to accomplish benevolence. Confucius replied, “A carpenter sharpens his tools before work. So you should serve a wise minister and make friends with a benevolent person in the country.”

現代語訳
子貢(しこう)が仁を身につける方法を尋ねました。孔子は、
「大工が良い仕事をしようと思ったら、まず道具を良く研ぐものだ。だから賢い大臣に仕えて仁徳のある友人を作りなさい。(そうして自らを研鑽するのだ)」
と答えられました。

Translated by へいはちろう

子貢(しこう:姓は端木、名は賜、字は子貢。詳細は公冶長第五の九に。)

学而第一の十五と同じように絶えず自らを研鑽することが大事だという事でござるな。

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