孔子の論語 子張第十九の十一 大徳は閑を踰えず、小徳は出入して可なり

孔子の論語の翻訳493回目、子張第十九の十一でござる。

漢文
子夏曰、大徳不踰閑、小徳出入可也。

書き下し文
子夏(しか)が曰わく、大徳は閑(のり)を踰(こ)えず。小徳は出入(しゅつにゅう)して可なり。

英訳文
Zi Xia said, “You must not violate great virtues. You can step across daily manners.”

現代語訳
子夏(しか)が言いました、
「人が守るべき美徳は細かな部分であっても犯してはならない。日常の些細な規則に関しては多少の違反はかまわないだろう。」

Translated by へいはちろう

子夏(しか:姓は卜、名は商。字は子夏。詳細は雍也第六の十三に。)

規則に縛られてその本来の目的を見失う事の無いようにと言っているのでござろう。

社会生活においてルールや規則を遵守する事は集団にとっても個人にとっても非常に大切な事でござるが、本来の目的を忘れて他人のあら探しをするようになってはいかんのでござるよ。

子張第十九の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 子張第十九を英訳を見て下され。