孔子の論語の翻訳488回目、子張第十九の六でござる。
漢文
子夏曰、博學而篤志、切問而近思、仁在其中矣。
書き下し文
子夏(しか)が曰わく、博く学びて篤(あつ)く志し、切(せつ)に問いて近く思う、仁其の中(うち)に在り。
英訳文
Zi Xia said, “If you learn widely, aspire after an ideal eagerly, ask a question seriously and consider the question yours, benevolence is in your heart.”
現代語訳
子夏(しか)が言いました、
「博く学んで熱心に理想を求め、真剣に質問して身近な問題として考える事ができるなら。仁はその心の中にある。」
Translated by へいはちろう
子夏(しか:姓は卜、名は商。字は子夏。詳細は雍也第六の十三に。)
なんとなく子夏は学問的な側面からのみ仁を解釈しているように感じるでござるな。
自己修練としての儒学から大きくはずれてはいないのでござるが、あくまで自分本位で、他者を思いやる気持ちとしての仁とは違うような印象でござる。
子張第十九の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 子張第十九を英訳を見て下され。