孔子の論語 述而第七の二十九 我仁を欲すれば、斯に仁至る

孔子の論語の翻訳179回目、述而第七の二十九でござる。

漢文
子曰、仁遠乎哉、我欲仁、斯仁至矣。

書き下し文
子曰わく、仁遠からんや。我仁を欲すれば、斯(ここ)に仁至る。

英訳文
Confucius said, “Is the benevolence in a distant place? No, if we want benevolence, it is next to us.”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「仁とはそれほど遠くにあるのだろうか?いいや、我々が仁を欲すればすぐ隣にあるのが仁なのだ。」

Translated by へいはちろう

このブログでは仁を「真心」または「他者を思いやる気持ち」と解釈して書いているのでござるが、もちろん読まれる方にはご自分なりの解釈をしていただいて構わないでござる。

拙者なりの解釈で話をすすめれば、「真心」も「他者を思いやる気持ち」もそれを欲した時には既に心の中にあるはずでござる。自分に正直になり他者を思いやる気持ちを持ちたいと思ったとき、誰の心の中にも既に仁があるのでござる。仁は一時的に忘れる事は出来ても失うことはできないものでござる。

述而第七の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 述而第七を英訳を見て下され。