孔子の論語 述而第七の三 徳の脩めざる、学の講ぜざる、義を聞きて徙る能わざる、不善の改むる能わざる

孔子の論語の翻訳153回目、述而第七の三でござる。

漢文
子曰、徳之不脩也、學之不講也、聞義不能徙也、不善不能改也、是吾憂也。

書き下し文
子曰わく、徳の脩(おさ)めざる、学の講(こう)ぜざる、義を聞きて徙(うつ)る能(あた)わざる、不善の改むる能わざる、是(これ)吾が憂(うれ)いなり。

英訳文
Confucius said, “Not to follow virtues, not to learn studies, not to act as the need arises and not to correct a fault. These are sources of anxiety for me.”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「道徳に従わないこと、学問を学ばないこと、必要な時に行動できないこと、欠点を正さないこと、こんな風に成らない様に私はいつも心配している。」

Translated by へいはちろう

別の言い方をすると、

「常に善い事をしようと心がけ、善悪の判断に偏りが無いように学び、学んだだけで終わらず常に行動を心がけ、自らに間違いがあれば正す。」

という事でござるな。これらを一つの輪のように繰り返して注意する事により、人格者たり得るという事でござろうか?

しかし誰でも最初は善い事をしようという素朴な気持ちから始まるのでござるな。

述而第七の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 述而第七を英訳を見て下され。