孔子の論語 雍也第六の十七 誰か能く出ずるに戸に由らざらん、何ぞ斯の道に由ること莫きや
カテゴリー ちょんまげ翻訳 和英, 論語 5月 17日, 2008孔子の論語の翻訳137回目、雍也第六の十七でござる。
漢文
子曰、誰能出不由戸者、何莫由斯道也。
書き下し文
子曰わく、誰か能く出ずるに戸(こ)に由(よ)らざらん。何ぞ斯の道に由ること莫(な)きや。
英訳文
Confucius said, “People must pass through a door when they go out. Why don’t they go along the Way when they live?”
現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「部屋から出るには誰しも戸口を通らねばならない、しかし生きるにあたって私の「道」を通らないのは何故だろうか?」
Translated by へいはちろう
孔子の「道」というのは狭義においては仁と礼に基づく学問と実践の道の事でござるが、広義に捉えれば「よく生きること」とも言えるでござるな。
ほぼ同世代のギリシャの哲学者であるソクラテスは「クリトン」の中で
「大事なのは生きることではなく、”よく生きること”だ。そして”よく生きること”とは、”立派に生きること”と”正しく生きること”だ。」
とおっしゃっており、孔子との共通点が見出せるでござるな。
そして「ありのままに生きること」を「道」とした老子は、孔子の言う様な道に対して
「大道はとても平らで歩き易いのに、人々はわざわざ脇道に入って苦労をする」
と批判的でござる。
どちらの道を好むかは人それぞれでござるが、自分の歩く道がどんな道なのか漠然と考えてみるのも良い事でござるよ。
雍也第六の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 雍也第六を英訳を見て下され。