孔子の論語 先進第十一の二十一 論の篤きに是れ与すれば、君子者か、色荘者か

孔子の論語の翻訳284回目、先進第十一の二十一でござる。

漢文
子曰、論篤是與、君子者乎、色莊者乎。

書き下し文
子曰わく、論(ろん)の篤(あつ)きに是(こ)れ与(くみ)すれば、君子者(くんししゃ)か、色荘者(しきそうしゃ)か。

英訳文
Confucius said, “You cannot distinguish between true gentlemen and superficial gentlemen by their eloquent speech.”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「いかに弁舌が誠実そうに聞こえても、本当の人格者かうわべだけの人格者か区別する事はできない。」

Translated by へいはちろう

口先で言うだけならなんとでも出来る。という事なのでござるが、本当にうわべ飾りな人は言葉だけに留まらず、うわべ飾りな行動をとったりする事もあるのでなんとも言い様が無いでござるな。

そういう人は簡単に言えば偽善者と呼ばれるのでござろうが、他人の偽善を気にしていてはキリが無いので考えない方が良いでござる。それより自分の言葉や行動に偽りが無かったか気にした方がよっぽどマシでござるな。

先進第十一の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 先進第十一を英訳を見て下され。