更新すると見せかけて更新しない、更新しないと見せかけて更新する、お久しぶりのいつか使ってみたい英語表現シリーズ。
in apple-pie order
整然と / きちんと整って
前回のfiddlesticksに引き続きこちらも赤毛のアンシリーズの本を読んでいたら出てきた言葉で、拙者はこれまでこの言葉を使っている人を見たことはないでござる。
The next day Anne made her pies and lady fingers, did up her muslin dress, and swept and dusted every room in the house . . . a quite unnecessary proceeding, for Green Gables was, as usual, in the apple pie order dear to Marilla’s heart. But Anne felt that a fleck of dust would be a desecration in a house that was to be honored by a visit from Charlotte E. Morgan. She even cleaned out the “catch-all” closet under the stairs, although there was not the remotest possibility of Mrs. Morgan’s seeing its interior.
Lucy Maud Montgomery / Anne Of Avonlea 第十六章より
この様な感じで突然でてくると一瞬、「ん?」と思ってしまうでござるな。”apple pie order”って何だろうと調べてみると上記の様な意味で使われるという事が解ったのでござる。その後興味があったので色々とネットで調べてみると、なんでもこの表現が使われた最も古い記録は18世紀頃との事でござる。語源はフランス語の “cap-à-pie = head to foot” という説と、”nappe plié = folded linen” という説があるみたいでござるが、信憑性は薄いとのこと。なんとなーくでござるが、北米の母親が子供達のためにアップルパイを焼く時に、丁寧にリンゴを敷き詰めパイを重ねて作る姿が想像されるでござるな。
この言葉を使った表現としては、
A is in apple-pie order.
Aは整然としている。
put [get] 〜 in apple-pie order
〜を整理整頓する
Please put everything in apple-pie order before you leave.
部屋を出るときはきちんと片付けてからにしてください。
ってな感じで使えるでござる。
でもいつか使ってみたいとは言っても、この手の表現をスマートに使いこなすのはかなり難しいような気がするでござるな。使う前に忘れてしまいそう…