孔子の論語 八佾第三の一 是をも忍ぶべくんば、孰れをか忍ぶべからざらん

孔子の論語の翻訳41回目、八佾第三の一でござる。

漢文
孔子謂季氏、八佾舞於庭、是可忍也、孰不可忍也。

書き下し文
孔子、季氏を謂(のたま)わく、八佾(はちいつ)、庭(てい)に舞わす、是(これ)をも忍ぶべくんば、孰(いず)れをか忍ぶべからざらん。

英訳文
Confucius criticized Ji Sun, “He held a eight rows dance (which only the emperor was allowed) in his yard. If I could bear this rudeness, I could bear anything.”

現代語訳
孔子が季孫氏を批判しておっしゃいました、
「彼は天子(周王)にだけ許された八列編成の舞踊を自分の庭で舞わせた、もしこの無礼が我慢できるならば私はどんな事にも我慢できるだろう。」

Translated by へいはちろう

正確には周王は皇帝では無いのでござるが(皇帝号は始皇帝から)、訳はemperorにしたでござる。 序列を重んじる儒学ならではの文でござるな、周王は八列、諸侯は六列、大夫(大臣)は四列、士(家臣)は二列と決まっていたのでござる。

八佾第三の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの孔子の論語 八佾第三を英訳を見て下され。