孔子の論語 子張第十九の一 士は危うきを見ては命を致し、得るを見ては義を思い、祭には敬を思い、喪には哀を思う

孔子の論語の翻訳483回目、子張第十九の一でござる。

漢文
子張曰、士見危致命、見得思義、祭思敬、喪思哀、其可已矣。

書き下し文
子張(しちょう)が曰わく、士は危うきを見ては命を致し、得るを見ては義を思い、祭には敬を思い、喪には哀を思う。其れ可ならんのみ。

英訳文
Zi Zhang said, “An officer should brave danger, consider morality before getting something, have a respect at the rites and feel sadness in mourning. That’s all.”

現代語訳
子張(しちょう)が言いました、
「国に仕える士人としては、危険を前に命を投げ出し、利益を得る前に道義に適うか考え、祭祀では敬意を払い、葬儀や喪では悲しむ。そんなところだろう。」

Translated by へいはちろう

子張(しちょう:姓は顓孫、名は師、字は子張。詳細は公冶長第五の十九に。)

子張第十九は第二世代の弟子達の言行が中心でござる。若い弟子達が孔子の教えを受けてどのように発展させたかが面白い一編でござるな。

子張第十九の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 子張第十九を英訳を見て下され。