孔子の論語 為政第二の十七 これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らざると為せ

孔子の論語の翻訳33回目、為政第二の十七でござる。

漢文
子曰、由、誨女知之乎、知之爲知之、不知爲不知、是知也。

書き下し文
子曰わく、由よ、女(なんじ)にこれを知ることを誨(おし)えんか。これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らざると為せ。是(これ)知るなり。

英訳文
Confucius said, “Zhong You, I shall teach you what is ‘knowing’. It is to admit what you know as what you know, and what you don’t know as what you don’t know. This is true ‘knowing’.”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「仲由子路(ちゅうゆうしろ)よ、お前に “知る” と言う事を教えてあげよう。 それは知っている事を知っていると認め、知らない事を知らないと認めることだ。これこそ本当に “知る” と言う事だ。」

Translated by へいはちろう

今回の文も有名でござるな、よく「知ったかぶりをするな」の様な解釈もされるでござるがそれだけでなく。「自分の無知に気づきなさい」と言う解釈もあるでござる。いわゆるソクラテスの「無知の知」と同じ解釈でござるな。

ソクラテス「無知の知」
彼は何も知らないのに何かを知っていると信じており、
これに反して私は何も知りはしないが、知っているとも思っていない。

為政第二の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの孔子の論語 為政第二を英訳を見て下され。