孔子の論語の翻訳27回目、為政第二の十一でござる。
漢文
子曰、温故而知新、可以爲師矣。
書き下し文
子曰わく、故きを温めて新しきを知る、以て師と為るべし。
英訳文
Confucius said, “If you learn from the history and understand the present age, you can become an excellent teacher.”
現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「古き(歴史や伝統や古典)を学んで新しき(現代)を良く理解して、それらを生かす事が出来たならば、優れた師(先生)となる事が出来るだろう。」
Translated by へいはちろう
あまりにも有名すぎる今回の文章、こういった文を翻訳するのは非常に難しいでござるな。そもそも古注(魏の何晏による注釈書)や新注(南宋の朱子による注釈書)の例を出す以前に中国人や日本人にとっても様々な解釈が出来るのが論語でござる。今回「古き」はhistory、「新しき」をpresent ageと対比させて訳したのでござるが、出来ればもっと解釈に幅がでる様に訳したかったでござる。ただ最も避けたい訳は英語圏の方の理解をたすけるために無駄に長く説明的な訳をする事でござる。 「推して知るべし」、自ら考えず論語を理解するなど不可能でござる・・・と随分偉そうになったしまったでござるが、英語訳に対するアドバイスお待ちしているでござる。現代語訳についてのツッコミはどうか御勘弁願いたい。
為政第二の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの孔子の論語 為政第二を英訳を見て下され。