孔子の論語 子路第十三の十三 苟も其の身を正せば、政に従うに於てか何か有らん

孔子の論語の翻訳326回目、子路第十三の十三でござる。

漢文
子曰、苟正其身矣、於從政乎何有、不能正其身、如正人何。

書き下し文
子曰わく、苟(いやしく)も其の身を正せば、政(まつりごと)に従うに於(おい)てか何か有らん。其の身を正しくすること能(あた)わざれば、人を正しくすることを如何(いかに)せん。

英訳文
Confucius said, “If you are righteous, you can manage politics without troubles. If you are not righteous, how can you lead other people rightly?”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「もし自らが正しければ、政治を行うぐらいは何でもない。もし自らが正しくなければ、どうやって他人を正しく導くことができるだろうか。」

Translated by へいはちろう

孔子が何度も言い方を変えておっしゃってるのは、「まず人の上に立つ人間が(自分自身が)正しくあれば、下の人間は自然とそれに従う」という事でござる。

言い換えてみれば、「率先して正しくあろうと思わない人間は人の上に立つ資格が無い」という事でござろうか。拙者はできれば人の上にも下にも立ちたくないのでござるが。

子路第十三の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 子路第十三を英訳を見て下され。