孔子の論語 陽貨第十七の九 小子、何ぞ夫の詩を学ぶこと莫きや

孔子の論語の翻訳454回目、陽貨第十七の九でござる。

漢文
子曰、小子、何莫學夫詩、詩可以興、可以觀、可以群、可以怨、邇之事父、遠之事君、多識於鳥獣草木之名。

書き下し文
子曰わく、小子(しょうし)、何ぞ夫(か)の詩を学ぶこと莫(な)きや。詩は以て興こすべく、以て観るべく、以て群(ぐん)すべく、以て怨むべし。邇(ちか)くは父に事(つか)え、遠くは君に事え、多く鳥獣草木の名を識(し)る。

英訳文
Confucius said, “You all, why don’t you learn poetry? Poetry stirs you up, improves your observant eye, keeps your friendship and improves even your complaints. You will be dutiful to your parents and royal to your lord. You can learn names of birds, beasts, grass and trees.”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「お前達、どうして詩を学ばないのだ?詩はお前たちの心を奮い立たせてくれるし、観察眼を鍛えてくれるし、人間関係を良くしてくれるし、恨み言さえ上手くなる。家では親孝行でき、主君には忠実になれる。また鳥や動物、草木の名前を憶える事ができるのだ。」

Translated by へいはちろう

正直すみません、まだ詩経は国風ぐらいしか読んだ事ないでござる。ここまで孔子にいわれて読まないのもどうかと思うのでござるが、図書館へ行くとつい儒学以外の哲学書・歴史書にも惹かれてしまって…

そういえば英語学習者であるはずなのに、最近まったく英語関係の本借りてないなぁ…

陽貨第十七の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 陽貨第十七を英訳を見て下され。