孔子の論語 泰伯第八の十五 師摯の始め、関雎の乱りは、洋洋乎として耳にてるかな

孔子の論語の翻訳202回目、泰伯第八の十五でござる。

漢文
子曰、師摯之始、關雎之亂、洋洋乎盈耳哉。

書き下し文
子曰わく、師摯(しし)の始め、関雎(かんしょ)の乱(おわ)りは、洋洋乎(ようようこ)として耳に盈(み)てるかな。

英訳文
Confucius said, “The tune of Guan Sui, from the beginning to the end, fills my ears with a beautiful and peaceful melody.”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「楽師長の歌い始めから関雎(かんしょ)の曲の終わりまでは、のんびりと美しい旋律が私の耳の中に溢れてくる様だ。」

Translated by へいはちろう

孔子は八佾第三の二十でも関雎の詩を褒めているでござるな、詩を読みたい御仁はそちらをご覧になってくだされ。

曲の方は残念ながら孔子の時代のものは残っておらず、唐や明の時代に創られたものが残っているのみでござる。

泰伯第八の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 泰伯第八を英訳を見て下され。