孔子の論語 微子第十八の四 斉人、女楽を帰る

孔子の論語の翻訳475回目、微子第十八の四でござる。

漢文
齊人歸女樂、季桓子受之、三日不朝、孔子行。

書き下し文
斉人(せいひと)、女楽(じょがく)を帰(おく)る。季桓子(きかんし)これを受く。三日朝(ちょう)せず。孔子行(さ)る。

英訳文
Qi sent female band and dance troupe to Lu as a gift. Ji Huan Zi accepted it and did not attend the palace for three days. Confucius was disappointed by that and left Lu.

現代語訳
斉が魯に女性の舞踊楽団を贈りました。魯の宰相である季桓子(きかんし)はこれを受け取り、三日も通って朝廷に出頭しませんでした。孔子はこれに失望して、魯を去られました。

Translated by へいはちろう

季桓子(きかんし:魯の宰相。魯の実質的支配者である三桓氏の筆頭の季孫氏の当主。孔子及び門弟の魯におけるパトロン的存在だが、孔子からは君子として認められてなかったようである。)

斉は孔子によって魯が強国となるのを恐れて、魯の実力者たちを骨抜きにしようと女性の舞踊団を贈ったといわれているでござる。それが真実であれば、まんまと成功したと言う訳でござるな。

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