ちょんまげ英語塾をリニューアルしたでござる

このブログでの論語の翻訳も終わったので、そろそろ本サイトであるちょんまげ英語塾の更新を再開しようということで、それに先駆けて長い間悩みの種だったサイトデザインをとうとうリニューアルしたでござる。

サイトデザインの好みはとにかくシンプルで見やすいものが良いだろうと思っているので、これまでは白黒を基調としたサイトデザインだったのでござるが、余計な背景画像のせいもあって残念ながら見やすいとはとてもいいがたいものだったのでござる。

もともとデザインセンスもhtmlの知識も乏しいので、いままでは「ま、いっか」という風に自分に言い聞かせて内容の充実に力を注いできたのでござるが、最近では「せっかく内容を充実させても見にくかったら駄目かも」と思うようになってきて、1ヶ月ほどかけてhtmlとcssを勉強しなおしたのでござる。

といってもやはりシンプルなデザインは捨てたくないということで、なるべく色数は使わずに白と淡い黒にリンク色である水色を足した三色をベースにデザインしてみたでござる。なんだか「侍」とか「ちょんまげ」とは程遠いデザインになってしまったでござるが、これくらいが拙者の限界なのでとりあえずは良しとしておく事にするでござる。

ただWEBサイトを運営している方ならご存知でござろうが、「誰にでも見やすいデザインになってるとは限らない」のでちょっと心配でござる。具体的にはInternet Explorer 6 や古いブラウザを利用されている方や高い解像度のモニターを利用されている方などはデザインがくずれたり、余白が大きすぎたりして見にくいかも知れないでござる。

これもWEBデザイナーの方などは上手く対処できるのでござろうが、何せ拙者は勉強不足。時間をかけながら修正していく所存ですのでどうかご容赦願いたい。

英語の勉強のかたわらでサイト運営の勉強も少しづつ続けて、サイト内容の充実と一緒に見やすさや使い勝手を少しづつあげていこうと思っている所存、これからもどうぞ「ちょんまげ英語塾」をよろしくお願いするでござる。

独自ドメインとかサーバとかGoogle Appsとか

ちょんまげ英語塾という英語学習サイトを運営しはじめて3年も過ぎるようになると、サイト運営に関する知識や経験もある程度はついてくるものでござる。

実はそういう情報を他の方々と共有するために、ウェブページを何個か作っていたのでここで紹介させていただくでござる。

VALUE-DOMAINで独自ドメインを取得する

上のページではサイト運営のためのドメイン(このサイトで言えばURLのmage8.com)を取得して運用するための方法を簡単に解説しているでござる。サイトを運営していないとドメインなどを意識する事はあまりないと思うのでござるが、実は持ってると結構嬉しかったりするものでござる。

Google Apps + 独自ドメインで自分だけのメールアドレス

上のページはその結構嬉しいことの一つ、自分だけのメールアドレスを持つ方法でござるな。通常は hogehoge@example.com などのようにアットマークの前だけしか選べないのでござるが、独自ドメインを持ってGoogle Appsを使うとアットマークの後半を自分のドメインでメールアドレスを作れるのでござる。するとプロバイダやフリーメールアドレスなどでは長くなりがちなアットマークの前半の文字列も taro とかシンプルで短いものを選べるのでちょっと嬉しいのでござる。

xrea + VALUE-DOMAINでサイト運営

上のページでは、レンタルサーバを借りてウェブサイトを運営する方法を紹介しているでござる。紹介している xrea(エクスリア)というレンタルサーバはこのサイトも含めて拙者が利用しているサーバで、200/月(年払い2400円)という値段でかなりの高性能を提供している良いサーバでござる。(但し障害時などのサポートは皆無)

WordPressをxreaにインストールする

上のページでは借りたレンタルサーバで、WordPressをインストールしてブログやサイトを運営する方法を紹介しているでござる。このブログもWordPressで運営されているのでござるよ。これからブログをはじめようという方にはちょっと敷居が高いのでござるが、無料ブログを利用している御仁で機能に不満にある方はWordPressなどのCMS(コンテンツマネジメントシステム)を利用するとかなり自由なサイト運営ができるでござるよ。

ということで英語学習にはまったく関係のない話をしてきたのでござるが、たまにこういう話もしたくなるので許してくだされ。個人的には拙者のサイトで英語を学習している方々がいずれ自分のサイトやブログを作るようになってくださると、とても嬉しい次第でござる。特に難しく考えずに英語学習のモチベーション維持という意味でも、個人的なブログを運営することは良いと考える次第。

上記で紹介したようなページはサイトやブログを作った事がないという方には少し難しいかも知れないのでござるが、興味を持っていただけたなら無料ブログでも良いのでチャレンジしてみると良いでござるよ。

今日の英単語

長いこと論語の翻訳をやっている間に、何気に別のブログをはじめていたのでここで紹介させていただくでござる。

今日の英単語

このブログのサイドバーにもリンクがあるのでござるが、一日一個づつ英単語を例文・熟語・語源つきで紹介するブログでござる。ブログ形式ということでRSSフィードを配信しているので、iGoogleやMyYahooやRSSリーダーやウィジェットを使って一日一個づつ英単語を覚える事ができるという点が他の似たようなサイトとは違う点でござるな。

携帯にも対応しているので、通勤・通学時などのちょっとした時間に英単語を学べるようにもしてあるでござる。学校のお友達にも紹介していただき、一緒に利用してもらいたいものでござる。

最大の難点は音声や発音記号がないことでござるな。個人で作っているので大手辞書サイトのように音声ファイルを用意したり、発音記号を画像ファイルで用意したりする手間をかけられないというのが原因でござる。カタカナ表記でかこうかどうかも悩んだのでござるが、やめておいたでござる。英単語力がある程度ついてくると、スペルから発音が推測できるようになるものなのでござるが、初心者の方をまるきり切り捨てるというのも心苦しいところ。なんか良い解決方法はないものでござろうか。

ちょんまげ英語塾の運営スタンスもそうなのでござるが、もとより企業が運営しているようなサイトに内容で勝てるわけもないので、個人サイトならではの発想で「山椒は小粒でもピリリと辛い」的なブログにしていく所存。利用者の方の英語学習の一助になれば幸いでござる。

孔子の論語 尭曰第二十の五 命を知らざれば、以て君子たること無きなり

孔子の論語の翻訳512回目、尭曰第二十の五でござる。

漢文
孔子曰、不知命、無以爲君子也、不知禮、無以立也、不知言、無以知人也。

書き下し文
孔子曰わく、命を知らざれば、以て君子たること無きなり。礼を知らざれば、以て立つこと無きなり。言を知らざれば、以て人を知ること無きなり。

英訳文
Confucius said, “You cannot be a gentleman if you don’t understand heaven’s will. You cannot stand if you don’t understand the courtesy. You cannot understand people if you don’t understand language.”

現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「自分に与えられた天命を理解しなければ、人々の手本となって指導する事などできない。礼の持つ意味を理解しなければ、人として立つ事はできない。言葉を理解しようとしなければ、人間を理解する事などできない。」

Translated by へいはちろう

尭曰第二十の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 尭曰第二十を英訳を見て下され。

512回、約1年半にも渡って続けてきた論語の翻訳もこれで終了でござる。

最初の頃は本当に終わるのか不安でござったが、こうして終わってみると感慨もひとしおでござるな。まじめな論語を翻訳してると、なんだかまじめにならざるを得ないというか、自分がこんなに根気のある人間だとは思っていなかったので、少し嬉しい感じがするのでござる。

これからしばらくは、そのまじめさを本サイトであるちょんまげ英語塾の更新にそそいで、こちらのブログでは英語に関係したりしなかったりする気楽な記事をアップしていこうと思う次第でござる。

そして気がむいたらまた何かの本を翻訳してみようと思っている次第。

孔子の論語 尭曰第二十の四 五美を尊び四悪を屏ければ、斯れ以て政に従うべし

孔子の論語の翻訳511回目、尭曰第二十の四でござる。

漢文
子張問政於孔子、曰、何如斯可以從政矣、子曰、尊五美屏四惡、斯可以從政矣、子張曰、何謂五美、子曰、君子惠而不費、勞而不怨、欲而不食、泰而不驕、威而 不猛、子張曰、何謂惠而不費、子曰、因民之所利而利之、斯不亦恵而不費乎、擇其可勞而勞之、又誰怨、欲仁而得仁、又焉貧、君子無衆寡、無小大、無敢慢、斯 不亦泰而不驕乎、君子正其衣冠、尊其瞻視儼然、人望而畏之、斯不亦威而不猛乎、子張曰、何謂四惡、子曰、不教而殺、謂之虐、不戒視成、謂之暴、慢令致期、 謂之賊、猶之與人也、出内之吝、謂之有司。

書き下し文
子張(しちょう)、孔子に問いて曰わく、何如(いか)なれば斯れ以て政(まつりごと)に従うべき。子曰わく、五美を尊び四悪を屏(しりぞ)ければ、斯れ以て政に従うべし。子張が曰 わく、何をか五美と謂(い)う。子曰わく、君子、恵して費(つい)えず、労して怨みず、欲して貪(むさぼ)らず、泰(ゆたか)にして驕(おご)らず、威にして猛(たけ)からず。子張が曰わく、何をか恵して費えずと謂う。子曰わく、民の利とする所に因りてこれを利す、斯れ亦(また)恵して費えざるにあらずや。其の労すべきを択(えら)んでこれを労す、又(また)誰をか怨みん。仁を欲して仁を得たり、又焉(なに)をか貪らん。君子は衆寡と無く、小大と無く、敢て慢(あなど)ること無し、斯れ亦泰にして驕らざるにあらずや。君子は其の衣冠を正しくし、其の瞻視(せんし)を尊くして儼然(げんぜん)たり、人望みてこれを畏(おそ)る、斯れ亦威にして猛からざるにあらずや。子張が曰わく、何をか四悪と謂う。子曰わく、教えずして殺す、これを虐(ぎゃく)と謂う。戒めずして成るを視る、これを暴と謂う。令を慢(ゆる)くして期を致す、これを賊と謂う。猶(ひと)しく人に与うるに出内(すいとう)の吝(やぶさ)かなる、これを有司と謂う。

英訳文
Zi Zhang asked, “How can I engage in politics?” Confucius replied, “If you value five virtues and avoid four vices, you can engage in politics.” Zi Zhang asked, “What are five virtues?” Confucius replied, “A gentleman must give the people benefit without waste. He must not make the people have a grudge even if he uses them. He must not devour even if he craves. He must not be arrogant but calm. He must not be violent but dignified.” Zi Zhang asked, “What does ‘give the people benefit without waste’ mean?” Confucius replied, “To give the people benefit that they want is not waste. People do not have a grudge if they agree to labor. If you got benevolence as you wished, why do you need to devour other things? A gentleman never despises the people because of their wealth and poverty, high and low. So he can be calm without being arrogant. A gentleman wears full dress precisely and behaves solemnly. And people stand in awe of him. So he can be dignified without being violent.” Zi Zhang asked, “What are four vices?” Confucius replied, “It is cruel to execute the people without education. It is violent to demand outcome without advice. It is harmful to be strict without precise orders. It is officialism to be stingy with charity for the people.”

現代語訳
子張(しちょう)が孔子に尋ねました、
「どうやって政治に携わるべきでしょうか?」
孔子は、
「五つの美徳を尊び、四つの悪徳を退ければ、政治に携わっても良いだろう。」
と答えられました。子張が、
「その五つの美徳とは何でしょうか?」
と尋ねると、孔子は、
「人々を指導する立場の君子は、恩恵を人々に施すにあたって無駄はしない。人々を労働させるにあたって恨みを買わない。欲する物があっても貪欲にならない。ゆったりとして傲慢にならない。威厳を保って乱暴はしない。」
と答えられました。子張がさらに、
「”恩恵を人々に施すにあたって無駄はしない。” とはどういう事でしょうか?」
と尋ねると、孔子は、
「人々の利益になる事を考えて恩恵を施すのだから無駄はない。人々を納得させてから労働させるので恨みは買わない。仁を得ようとして仁を得られるのだから他の物に貪欲にはならない。君子は人を貧富や貴賎によって侮る事が無いので、ゆったりとしながら傲慢にはならない。君子は正しく礼服を身にまとって視線も振る舞いも厳かにするから、人々は君子を見て畏敬の念を抱く。だから乱暴などせずとも威厳が保たれる。」
と答えられました。子張がまた、
「それでは四つの悪徳とは何でしょうか?」
と尋ねると、孔子は、
「教育も施さずに死刑にする、これを “残虐” と言う。指導もせずに人々に成果を出させようとする、これを “乱暴” と言う。いいかげんな規則を与えながら厳しく取り締まる、これを “国を害する賊” と言う。人々に施しをするのに出し惜しみをする、これを “役人根性” と言う。」
と答えられました。

Translated by へいはちろう

子張(しちょう:姓は顓孫、名は師、字は子張。詳細は公冶長第五の十九に。)

尭曰第二十の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 尭曰第二十を英訳を見て下され。