Let’s have a meeting 打ち合わせをしよう

このブログにしては珍しく6月中に2回も更新する、いつか使ってみたい英語表現シリーズ。

Let’s have a meeting.
打ち合わせをしよう。/ 会議を開こう。

そんなに難しい文ではないでござるな。和訳は打ち合わせでも話し合いでも会合でも何でも良いのでござるが、ミーティングの場を持とうという意味でござる。いつかどころか明日使っても良いくらいでござるな。

最近の拙者は赤毛のアンシリーズもさすがに読み飽きてきて、その代わりに今はまって読んでいるのがスウェーデン系フィンランド人のトーベ・ヤンソンによる小説・ムーミンシリーズでござる。ムーミンは小さい頃にアニメを見た記憶がかすかにあって、それで懐かしく思って小説を読んでみたらこれがなかなかに面白い。アニメとはまた一風変わった絵柄の挿絵も雰囲気があってとても良い感じなのでござる。この作品の原語はスウェーデン語みたいでござるが、もちろん Puffin Books から発売されている英訳版を読んでいるのでござるよ。ムーミンの英語版についてはこちらのページで詳しく解説されているので興味のある人は見てみると良いでござろう。

話は戻って今回紹介した英語表現はムーミンシリーズ第2作目、「ムーミン谷の彗星(邦題) / Comet in Moominland(英題) / Kometen kommer(原題)」の110ページ目で出てくるのでござる。ただし小説内での表現は正確には “Let’s hold a meeting” なのでござるが、hold より have の方が馴染みが良いので have に差し替えさせてもらった次第でござる。なお meeting の後に about ~ と続ければ、「~について打ち合わせをしよう。」という表現にする事ができるでござるよ。

申し訳ないが今回は特にこの英語表現が心に残ったから紹介したというわけではござらん。どちらかというと、「ムーミンの小説は面白いよ」という話をしたかったので無理やり紹介させてもらった次第でござる。おそらく今後しばらくはムーミンの小説から英語表現を紹介する事になると思うのでござるが、気長にお付き合いいただければ幸いでござる。

in apple-pie order 整然と

更新すると見せかけて更新しない、更新しないと見せかけて更新する、お久しぶりのいつか使ってみたい英語表現シリーズ。

in apple-pie order
整然と / きちんと整って

前回のfiddlesticksに引き続きこちらも赤毛のアンシリーズの本を読んでいたら出てきた言葉で、拙者はこれまでこの言葉を使っている人を見たことはないでござる。

The next day Anne made her pies and lady fingers, did up her muslin dress, and swept and dusted every room in the house . . . a quite unnecessary proceeding, for Green Gables was, as usual, in the apple pie order dear to Marilla’s heart. But Anne felt that a fleck of dust would be a desecration in a house that was to be honored by a visit from Charlotte E. Morgan. She even cleaned out the “catch-all” closet under the stairs, although there was not the remotest possibility of Mrs. Morgan’s seeing its interior.

Lucy Maud Montgomery / Anne Of Avonlea 第十六章より

この様な感じで突然でてくると一瞬、「ん?」と思ってしまうでござるな。”apple pie order”って何だろうと調べてみると上記の様な意味で使われるという事が解ったのでござる。その後興味があったので色々とネットで調べてみると、なんでもこの表現が使われた最も古い記録は18世紀頃との事でござる。語源はフランス語の “cap-à-pie = head to foot” という説と、”nappe plié = folded linen” という説があるみたいでござるが、信憑性は薄いとのこと。なんとなーくでござるが、北米の母親が子供達のためにアップルパイを焼く時に、丁寧にリンゴを敷き詰めパイを重ねて作る姿が想像されるでござるな。

この言葉を使った表現としては、

A is in apple-pie order.
Aは整然としている。

put [get] 〜 in apple-pie order
〜を整理整頓する
Please put everything in apple-pie order before you leave.
部屋を出るときはきちんと片付けてからにしてください。

ってな感じで使えるでござる。

でもいつか使ってみたいとは言っても、この手の表現をスマートに使いこなすのはかなり難しいような気がするでござるな。使う前に忘れてしまいそう…

スマートフォンからも見られるようになりました

世の中の流れに対して少し遅ればせながらも、拙者が運営するこのブログ・ちょんまげ英語日誌今日の英単語の2つのブログサイトを、スマートフォンでも見られるようにしたでござる。

とは言っても特にスマートフォン用のアドレスがあるわけではなく、iPhoneなどに代表されるスマートフォンでこのブログや今日の英単語にアクセスするとスマートフォン用にデザインされた画面が表示されるようにしたのでござる。今日の英単語の方はもともと携帯電話(いわゆるガラパゴス・ケータイ)での表示にも対応していたので、こちらは携帯でアクセスすれば携帯用の画面が、スマートフォンでアクセスすればスマートフォン用の画面が、PCでアクセスすればPC用の画面が表示されるようになっているでござる。

ありがたい事に今日の英単語は更新を休止しているにも関わらず、いまでも結構な数の御仁が利用してくれているでござる。携帯やスマートフォンをお持ちの御仁はこれからも、通勤・通学のちょっとした合間にでも利用していただければ幸いに思う次第でござる。もちろん当ブログもスマートフォンのブックマークにでも登録していただいて、暇つぶしがてらに読んでいただければ幸福至極でござる。

本当は本サイトであるちょんまげ英語塾も携帯やスマートフォンでの表示に対応させたいと思っているのでござるが、こちらのサイトだけはページ毎のデータ量も多く、サイト作成にあたってブログシステムを使っていないという事もあり、携帯やスマートフォンでの表示に対応させようとするとものすごく時間がかかってしまうのでござる。それでも多少は見やすい画面で見られるようにしたいと思って色々と調べてはいるのでござるが、いまのところ有効な方法は手段は見つかっておらず、スマートフォンでちょんまげ英語塾を利用されている御仁には見にくい画面で申し訳ないと思っている次第でござる。

スマートフォンで見られる・見られないよりも肝心なのはサイトの内容や更新頻度だろう、というツッコミがどこからともなく聞こえてくる気もしないではないでござるが、なにわともあれスマートフォンをお持ちの御仁はどうか一度ご覧になってみてくだれ。

fiddlesticks! ばかばかしい!

このブログにしては最近順調に更新中の、いつか使ってみたい英語表現シリーズ。

fiddlesticks!
ばかばかしい! / くだらない!

いつか使ってみたいとは言っても結構古風な表現で、拙者はこれまでこの言葉を使っている人を見たことはないでござる。実は現在、モンゴメリの “赤毛のアン / Anne of Green Gables” を読んでいて、その中で孤児だったアンを引き取り育てることになったマリラ・カスバートという女性がよく口にしていて気に入ってしまったのでござる。ちなみに電子書籍版で検索してみたら、マリラは作中で7回もこの言葉を使っていたでござる。

未婚のまま初老を迎えたマリラにとってアンは初めての子育てでござる。気は優しいが厳格な性格のマリラはアンを立派な大人にしようと厳しく教育するのでござるが、想像力がたくましく好奇心旺盛なアンはお説教されたり自分のしたい事を禁止されたりすると独特の表現でマリラの説得を試みる。するとマリラが、”fiddlesticks!” と切って捨てる。例えとしては非常に的外れでござるが、そのやりとりがなんだか漫才のボケとツッコミのようで妙にこの言葉を気に入ってしまったという訳でござる。

“Will you please call me Cordelia?” she said eagerly. “Call you Cordelia? Is that your name?” “No-o-o, it’s not exactly my name, but I would love to be called Cordelia. It’s such a perfectly elegant name.” “I don’t know what on earth you mean. If Cordelia isn’t your name, what is?” “Anne Shirley,” reluctantly faltered forth the owner of that name, “but, oh, please do call me Cordelia. It can’t matter much to you what you call me if I’m only going to be here a little while, can it? And Anne is such an unromantic name.” “Unromantic fiddlesticks!” said the unsympathetic Marilla. “Anne is a real good plain sensible name. You’ve no need to be ashamed of it.”

Lucy Maud Montgomery / Anne of Green Gables 第三章より

マリラは上の例のように相手の言った言葉を繰り返した後につづけて、「~ですって? ばかばかしい!」という様な形で使う事が多いでござる。

なお語源を調べてみると fiddle (フィドル)というのがアイリッシュダンスなどの民俗音楽で使われるバイオリンの事を指す言葉であり、fiddlestick でそれを演奏するための棒(弓)というのが本来の意味のようでござる。これら二つの語は今でもバイオリンや弓や棒を指す言葉として使われるみたいでござるが、だいたい17世紀頃から「ばかばかしい事、くだらない事」というような意味でも使われるようになったみたいでござるな。

フィドルはクラシック音楽で使われるバイオリンとは違い、演奏者が一人で弓を使って普通に演奏する事もあるのでござるが、もう一人が横から棒を使って叩いて二人で演奏する事もあるそうでござる。その様子は楽しげでありながらも何処か馬鹿みたいに見えたのかも知れないと拙者は推測する次第でござる。また fiddlesticks と同じ意味の言葉として fiddle-de-dee というのもあり、「馬鹿騒ぎをする」という意味の fiddle-faddle という動詞もあるでござるよ。

Nice try 惜しかったね

いつか使ってみたい英語表現シリーズ。

Nice try.
惜しかったね。

直訳すると「良い試みだ」といったところでござろうか。試みとしては良いけど結果は芳しくない、要するにがんばったけど惜しくも目標を達成できなかった人をなぐさめたりする時に使う言葉でござる。”It was a nice try.” を省略したもので、「残念だったね。」とか「もうちょっとだったね。」というような感じで使う事ができるでござるよ。

そしてこの言葉は上のように相手をなぐさめるだけでなく、自分を騙そうとしたり悪さをしようとする友人などに皮肉を込めて言うと、「その手には乗らないよ。」という感じに使う事もできるでござる。こちらも挑戦はしたけど目標を達成できなかったという点は上と同じでござるな。

拙者としてはできれば下の方の意味で使いたいと思っているのでござるが、子供の頃ならともかく大人になった今では “Nice try.” で済ませられるようないたずらをされる事なんてほとんど無いでござるな。せいぜい4月1日のエイプリルフールの嘘を見抜いた時くらいでござろうか。

そういえばたまたまこの記事を書いているのは4月1日でござるが、この記事は嘘ではないのであしからず。