凶悪事件は本当に増えているか?

時事英語を始めたのはいいでござるが、あらためて日々のニュースを読むようにしてみると凶悪犯罪政治家・著名人の不祥事ばかりが目に付く。正直他に報道することがあるだろうと思いつつ事実に反しなければニュースとしての問題は無いのでござろう。

だが拙者は一つ疑問に思うことがあるのでござる、特にテレビのニュース・ワイドショーなどは凶悪犯罪を好んで詳細に報道し、かなりの割合でキャスターやコメンテイターが「凶悪犯罪が増えてますね」と言うのでござるが、これが主観による憶測なのか客観的事実に基づく感想なのかさっぱり解らない。その場の雰囲気で適当なコメントを神妙な顔して言ってるだけにも見える。

と言う訳で確認したでござる、客観的事実を。
下記は警察庁の発表資料の警察白書から殺人・強盗・放火・強姦罪等の凶悪犯罪の認知件数(警察が事件として扱った件数)の推移を年別に拙者がまとめ直したものでござる。

昭和 39 年 14746 件
40 14279
41 13760
42 12836
43 12734
44 11808
45 11423
46 10918
47 10849
48 9803
49 9737
50 9702
51 9336
52 9226
53 8696
54 8833
55 8516
56 8711
57 8705
58 8134
59 7856
60 7425
61 7151
62 7095
63 6582
平成 元 年 5899
2 5930
3 6014
4 6338
5 7064
6 7320
7 6768
8 7010
9 7684
10 8253
11 9087
12 10567
13 11967
14 12567
15 13658
16 13064
17 11360
18 10124

以上の通りでござる、昭和40年には1万4千件もの凶悪犯罪が発生していたものの徐々に減少し昭和48年には1万件を下回っている、そのまま減少し続けて平成元年には5千件台まで減少したのでござるが、転じて増加傾向にあり平成12年にはまた1万件台に達しているでござる。そのまま1万3千件台に達したところで若干の減少傾向に入っているのは警察の方々の努力のお陰と思いたい。

結論として「凶悪犯罪が増えている」と言うのは客観的事実に基づいている。別にキャスターの方々はいい加減なコメントしてたわけじゃないのでござるな。

※コメントに「いいや増えていない」とのご指摘をいただいたでござる、非常に興味深いページを紹介していただいたので横須賀市市民安全課のページコメント(有難いご意見)と併せてご覧くだされ

但し、一点だけ注意が必要だと思うのは、年間1万件近くの凶悪犯罪が起きているのでござる。1日平均して約27件の凶悪犯罪が起きている事になり、最も少なかった5千件でも1日約14件起きていた計算でござるから、毎日ニュースで凶悪犯罪が報道されているから凶悪犯罪が増えたと言うニュースの受け手側の我々の感想は正しくない。元々毎日起きているのでござる。

とまぁ、ガラにも無く真面目な話をしてしまったでござるが長年の疑問が晴れてスッキリしたでござる。もっと早くに確認しておけば良かったでござる。






“凶悪事件は本当に増えているか?”に2 件コメントあり

  1. 羽田 さんのコメント:

    紹介したURLとそこにリンクしてあるURLを見てください。
    なお、貴方のデータですが、警察の捜査の仕方の変容によるものです。
    昔は強盗として扱わない自転車や引ったくりで被害者をちょっと小突いたとかも
    強盗扱いとして検挙するようになったからです。

  2. 羽田 さんのコメント:

    凶悪犯罪で最も顕著なのは殺人ですが、そのデータです。
    無論、殺人が凶悪犯罪の全てではありませんが。

    殺人検挙人員(日本国内、成人・少年全て)
    S30 3,066
    S35 2,844 
    S40 2,379
    S50 2,024
    S60 1,780
    H01 1,308
    H10 1,388
    H15 1,452

    詳しいことは私が提出したURLの資料を見て欲しいですが、
    強姦はさらに顕著で昭和中期は現代の三倍ありました。
    「凶悪犯罪が増えている」という理屈は強盗の増加によるものですが、
    その強盗も警察の定義が変更されただけで、特に昔より増えてません。

コメントして行ってくだされ